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ダイエット目的で走りだしたはずだったのに、気がつくとサブ3ランナーとしてガチのマラソンマンに変身! メインはランニング&マラソンですが、時々「クールな嫁と明るい娘」に話が脱線(笑)      家族とマラソン、そして、酒とガンダムをこよなく愛する、男の日々をどうぞ!
プロフィール
HN:
RX-93
性別:
男性
自己紹介:
1972年生まれのアラフォー。
38歳の時、人間ドックでメタボを起因とする重度の高脂血症により死の宣告を受ける。
それでも大好きな酒がやめられず、飲みながらでも痩せらるよう、必死のダイエットに励みなんとか20kgの減量に成功。
その一環で始めたランニングは、既に趣味の域を脱し、遂にはフルマラソン出場まで果たす事に・・・。
(詳しくは、ホームページもご覧下さい)

フルマラソン
  ベスト 2時間48分43秒
  (2015年4月 長野)

ハーフマラソン
  ベスト 1時間22分01秒
 (2012年11月 諏訪湖)

100kmウルトラ
  ベスト 9時間28分20秒
 (2014年5月 野辺山)
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さて、本日は、「野辺山100kmウルトラマラソン」のエピソード・ゼロと称して、レース前へ時間を巻き戻していきたいと思います。

雑談のようなお話ですが、

よろしければ、お付き合いのほどをお願いいたします・・・



・・・・・・・・・・・



2017年5月20日(土)

この日は、野辺山100kmウルトラの受付に向かうべく、準備を整えておりました。

もちろん、ウルトラのスタート時刻は、朝5時と早いため、受付終了後はそのまま車中泊をして翌朝を迎えるつもりでした。

ので、



汚ねぇ~ ラゲッジルーム(笑)

を、ベットに改装しま~す。

ので、

先ずは、ラゲッジルームのトノカバー(目隠し用の板)を外し、後部シートを倒してフルフラットにします。



うわっ! さらに散らかったww

ので、

ラゲッジルーム内の荷物を片付け、



布団を敷けば、完成で~す(^o^)/


さ、宿泊施設は完成したので、ウルトラの準備をいたしましょう!


・・・・・・・・・


ってことで、

今回のウルトラ装備品です!



先ずはキャップですが、首元の日焼け防止に、帽子の後ろにハンドタオルを安全ピンで縫い付けました。
 
翌日のレースは猛暑が予想されるので、「日よけは必須だ」と思い、取り付けました。

続いて身につけるものですが、



こんな感じです。

ランニングベストに、色々ぶっこみましたw

先ずは向かって右下のポケットにカメラ。

これは、ブロガーとしては必須アイテムです。

スマホじゃないの?

って聞かれそうですが、古いベストなので、大きめのスマホは入りませんでした。(スマホは置いていくつもりでしたが、レース直前で、緊急連絡用に、スマホをベストの背中のポケットに入れて、持っていきました。)

反対のポケットには、路上でのガス欠対策に「スポーツようかん」を2本と、暑さ対策に「熱さまシート」を入れました。(←熱さまシートは、50km以降におでこに貼ることで、熱が逃げて助かりました)

その他は、

日焼けによる疲労防止のために「日焼け止めクリーム」(←効果絶大!これがなかったら死んでたかも?)

と、

筋肉痛の消炎鎮痛剤(←全く効果無しw)

それと、

いざという時の「ばんそうこう」(←全く使わず)

更に、

熱中症予防の「炎熱サプリ」(←意識が朦朧とし始めた70km過ぎに口に入れたら、気持ち悪すぎて吐き出したw)

などを入れました。


ちなみに給水用のグリーンのボトルは、



背中にブッコんで走りました。(実際のレースでは、ここにスマホも入れていきました)



これだけ入れると荷物の総重量は、

 


588g(籠の重さを除く)もありましたが、実際のレースは、そこにスマホ(エクスペリア)も搭載したので700gぐらいはあったのではないでしょうか。

ウルトラマラソンは、いかに荷物を軽くするかが重要なんですが、

 


153g(籠の重さを除く)のカメラは、ブロガーの命なので捨てられませんでしたw



・・・・・・・・・・・・



さあ、

全ての準備が整いましたので、野辺山へ向かって出発しましょう!



・・・・・・・・・・・・



45分後


13時過ぎで小腹がすいたので、ランチでも取りましょう。


・・・・・?


ランチ?



洒落た言い方は間違えです、


昼飯でしたぁ~www


そう、


大学時代は「主食」と呼んだ、大好物の「吉野家の牛丼(並盛・しょうが山盛り)」です。すき家でも松屋でもない、「吉野家」の牛丼がいいんですよね~
 

大事なことなので繰り返しますよ
 
 
吉野家の牛丼が大好きです!

  ↑
(吉野家の皆さん、私は食事券を希望ですwww)


いや~、これで、エネルギーも d( ^ω゚ )バッチリ!! ですね。


そして、
 

翌日の快走にも繋がりそうですね(^O^)/ (←でも、実は撃沈w)



・・・・・・・・


さて、

更に車を走らせること、30分・・・


明日のレースのコースである小海町の隣町の「佐久穂町」に到着しました。

路上の気温計を見ると、



28℃!?

ヾ(゚Д゚ )ォィォィ

まだ5月の長野でこの気温?

明日は更に熱くなるというのに、どうなるの???


・・・・・・・・


で、

更に30分間後・・・




野辺山に到着~!



早速受付を済ませ、ラン友の「いけたかさん」と合流し、マラソン談義に花を咲かせました。


・・・・・・・


いけたかさんとは、楽しい話をたくさんし、明日のエールを交わし、夕方には明日に備えて早めの休息に入りました。


ちなみに
 
いけたかさんと別れた後の私はというと、


PM4時半に夕食(鳥そぼろ丼)を食べ、お腹がいっぱいの状態で持参した小説を読み、


PM5時半



就寝w  ZZZzzz・・・・ (←ガンガン明るいので、アイマスク着用)


明日のウルトラマラソンに備えるのでした・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・



さて、

そんなわけで超早めの就寝をし、翌日に備えた私。

翌日のレースは、どうなるのでしょうか?


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前回までのあらすじ


かつて経験したことのない暑さだった「星の郷 野辺山高原ウルトラマラソン」

そんな中、練習不足により下り坂では悲鳴を上げた脚。

更には、体の内側にもダメージを受け、遂には血尿が出たものの、それでも想定内の時間で辿り着けた50km中間地点。


残すは50km

この先にはどんなドラマが待っているのだろうか?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



さて、

小海町にある50km地点を過ぎると、先ずは北相木村へ向かう道中となりました。

ちなみに50km地点はというと、コース上で最も標高が低い880m地点でした。なので、標高が低い分、逆に気温はグッと高く、照りつける日差しは否応なくランナーたちの体力を削っていくのでした。

そんな中、目下の目標は、59km地点の「北相木村役場」。

ここは標高992mなので、坂を駆け上がらないとたどり着けない場所でした。

ので、

暑さと登り坂に苦しみながら、先ずはここを目指して駆けて行ったのでした。


・・・・・・・・・


長い長い登り坂。

練習では47kmまでしか走っていなかったので、全然距離が足りませんでした。

加えて、昨夏は怪我でまったく走っておらず、暑さに対する抵抗力も落ちていました。

その為、

50km過ぎの猛暑の坂道は、正に「地獄の1丁目」


遂に「野辺山の地獄の門」をくぐったかのようでした。


そんな地獄の道を、走っては歩いてを繰り返し、登りの頂上にある北相木村役場を目指しましたが、走ってもスピードはキロ6分台、歩きが入るとキロ8分台もかかり、なかなか到着しませんでした。

「苦しさにもがいている」

そんな中、

「チョコいりませんか?」と、小学校1年生くらいの女の子が、お母さんと一緒に路上のランナー達に声をかけていました。

手のひらには一粒のチョコ。

皆が素通りする中、私が「下さい」と声をかけると、「やったー、やっと貰ってくれた!」と大喜び。


「地獄で仏」とはよく言ったもので、この笑顔に励まされたおかげで、まだまだ続く坂道を駆け上がっていくことができたのでした。


・・・・・・・・・・・・・


ようやくたどり着いた北相木村役場。

時刻は10時30分ごろ。


この頃になると、あまりの暑さから、エイドに置いてあった「かぶり水」を頭に何度もかけて体温を下げていきました。

そして熱を持った脚にも何度も水をかけ、

「まだまだいける!」

と、自分自信を鼓舞したのでした。

その一方で、目の前では、

「リタイヤします」

と宣告するランナーがいて、「次は我が身かもしれない」と感じずにはいられない状況を改めて感じずにはいられないのでした。


・・・・・・・・・・・


さて、

北相木村役場を出ると、すぐに60km地点を通過。

しましたので、

次は、71kmのエイドが目標になりました。

なぜかといえば、そこまでいければ、残りは練習でよく走る30kmを切っているから。

すると次は、コース最大難所の馬越峠の頂上にある79km地点が目標に。

それは、「ここを超えれば統計上は完走にグッと近づく」から。

すると次は・・・

と、目の前の目標を一つづつクリアしていくことで、なんとかゴールに近づきたいと考えていました。

・・・・・・が、

60km以降は、先程登ってきた道を下って降りるだけなのに、足底が痛くて走れない。


下りなのに走れないジレンマ。


遂に、道端にしゃがみこみ、シューズを脱ぎ、足をマッサージしました。

こんなことをしても大した効果が無いことはわかっていても、そうせざるを得ない程の痛みがありました。

何も変わらないまま、再びシューズを履き、

「71kmまで行けば、預けてある荷物が受け取れる。その中には替えのシューズが入っているから、シューズを履き替えれば痛みも楽になるはず」

そのことだけをモチベーションに前へ進んでいきました。


・・・・・・・・・・・・・


相変わらずの強い日差し。

体力を削る高い気温。

そして進むごとに積み重なる疲労。


それでも必死に前へ、前へと進んでいきました。

するとやっとのことでたどり着いた、71kmの「滝見の湯」エイド。




ここでも、お蕎麦を頂き、体力を回復させ、やっとのことで預けてあった荷物を受け取ることが出来ました。





アシックスのライトレーサー。


昨年同様、ここからはライトレーサーで走っていきます。履き替えに時間はかかりますが、それ以上の価値があると踏んでの履き替えなので、タイムロスはさして気になりません。

シューズを履きかえ、ここまで一緒に走ってきたアディダスのCS11と、その他の荷物を再び預け、コース最難関の「馬越峠」に向かって、再び走り始めました。


・・・しかし

数百メートル行ったところで・・・、

「ゼッケンナンバー○○番の方、戻ってください!」

と、私のゼッケンナンバーをコールし、再びエイドに戻れと言ってきました。

「なんだろう?」

そう思いながら、しぶしぶエイドに戻ると、タイム計測用の「ランナーズチップ」を置き忘れていたとのこと。

(参考:ランナーズチップ)



シューズに付けるランナーズチップをなんと履き替えの際に付け忘れ、そのまま走り始めてしまっていたのでした。

今回はすぐに係の方が気づいてくれたので良かったものの、もしそのまま走り続けていたら私の今回の記録は「無し」になってしまうところでした。

慌ててチップを受け取り、「危なく記録なしになるところでした」と私が言うと、そばにいたランナーから、「でも、記憶には残りましたよw」とツッコまれる始末でした。

ので、

「常日頃から、『記録より記憶に残る選手でいたい』と思っていたので光栄ですw」

と返すと、チップをシューズに付け、再び走り始めていくのでした。


・・・・・・・・・・


さて、しばらく行くと、

ラン友のBさんが、道路わきの芝生にごろりと寝転がっていました。

「どうしたんですか?」と聞くと、「10分ほど寝て休んでから走ります」とのこと。10分でどの程度疲労回復するのかわかりませんでしたが、そうせざるを得ない程疲労していることだけはよくわかりましたので、「野辺山を10回以上完走しているデカフォレストのBさんでも、今日は疲労でここまで追い込まれているのか?」と感じずにはいられませんでした。


・・・・・・・・・・・


さて私の方はというと、寝る間も惜しんで前に進み続けないとゴールできないと思い、必死に前に進んでいきました。

そして、ようやくたどり着いた「馬越峠」の入り口。




ここからは、強烈な急こう配の坂道を5km程登ることとなるのですが、周囲のランナー同様に、私の足にもこの坂を走る力は全く残っておらず、ただひたすらに歩いてこの道を上るしか方法がありませんでした。




それでも試しに何度も走ってみますが、数十メートル進むのが精一杯。

ですので、1kmを8分~10分かけて坂を上っていきました。

歩きなのに息が切れ、歩きなのに脚が重い。

限界が近づいているような気がしてくると、脳内では、

「大きな栗の~木の下で~♪」

とか、

「ちょうちょ♪ちょうちょ♪菜の葉にとまれ~♪」

と、童謡ばかりが流れてくる始末。


いよいよ頭もヤバい状況になる中、夢中で坂を登っていると、先程「10分寝る」と言っていたBさんが、後ろからこの急坂を走って登ってきました。

追い抜かれるときに「すごいですね~」と声をかけると、

「この峠は、歩いても走っても15分ぐらいしか違わないけど、経験上ここを走って登らないと、この後の下りが走れないから・・・」

そういって、元気に駆け上がっていくのでした。

それを見てもまだまだ歩き続ける私。

私にとっては、この後の下りを考える前に、この坂を何とか歩いて登るのが精一杯なので、彼を見送った後も、せっせと坂を歩いて登っていくのでした。


・・・・・・・・・・・・・


時刻は午後2時を少し回った頃、レース開始から9時間ほど経過したところで、ようやく79km地点の馬越峠頂上に到着しました。



ここで、筋肉の消炎鎮痛剤の薬を入念に脚に塗布し、この後の下り坂に備えていました。

が、

走り出すと下り坂の衝撃に、大腿四頭筋も足底筋も悲鳴を上げ、とてもではありませんが走ることができませんでした。

「痛ぇ~!」

と叫びながら数百メートル走っては、足を引きずるようにしながらしばらく歩き、又悲鳴を上げながら坂を駆け下りることの繰り返し。

5kmにも及ぶ下り坂ですので、脚は完全につぶれ、もう平たんな道でも走ることが困難な状況になってしまいました。


・・・・・・・・・・・・・


86km地点。

ここで、急に雨が降ってきました。

熱帯地獄から解放され、体を冷やすことができるのかと思いきや、ただの「にわか雨」だったので、体が冷えて楽になるどころか、これまで太陽の熱で熱されてきたアスファルトに、バラバラと雨が落ちたことで、一斉に水蒸気化して、熱いスチームに蒸されているような感じがしました。


・・・・・・・・・・


それでもさらに歩いて、フラフラになりながらも、ようやくたどり着いた87kmの大型エイド地点。

足が痛くてたまらなかったので、シューズを脱ぎ、ソックスを脱ぎ、裸足になって水桶の水をザブザブとかけて、足の痛みと熱を取ろうとしました。

が、

全く効果を感じないばかりか、ここまでの暑さで遂に熱中症の症状が出始めて、激しい嘔吐感と倦怠感で、遂に地べたにしゃがみこんでしまいました。

周りからも聞こえる、苦しそうな声と吐き気を伴ったゴホゴホという咳。

目の前にはリタイヤした選手を乗せるための収用車がありました。



もうだめだ・・・

悔しいな・・・

アト13kmダケド、イケルキガ シナイ・・・



意識がもうろうとする中、更に吐き気もあり、リタイヤの宣告をするしかないと思いました。


時刻は午後3時。

スタートからちょうど10時間が経過し、残り時間は後4時間を残していました。



・・・・・・・・・・・



どのくらい自問自答を繰り返したでしょうか?



制限時間を4時間ほど残して、残りの距離はわずか13km。

通常なら歩いても間に合う距離でした。

しかし今は、その「歩くこと」さえもおぼつかない状況でした。

それどころか、立っているだけでふらつくようでは、この先はムリだと判断するしかありませんでした。




・・・・・・・・・・・




悔しいな・・・



そう思った刹那、

道路わきで寝転がったBさんの姿を思い起こしました。

「少し眠れば回復する」

そのことを思い出し、思い切ってその場で寝ることにしました。

エイドになっていた、公民館の犬走のコンクリートの上。

足を投げ出し、周囲の目を気にすることなく熟睡。


もしかすると、寝たら最後、起きられないかもしれないけれど、リタイヤの覚悟があるのなら、吉と出るか凶と出るかの丁半博打に出てもいい・・・

Bさんのように「10分」では回復しそうにないので、1時間くらいは寝ることになるかもわからないけれど、動けるようになるなら1時間くらいくれてやる。

そう思って、目を閉じました。




目を閉じた直後は、吐き気で目が開くこともありましたが、ゆっくり呼吸をすることで、徐々に心と体が落ち着いていくのがわかりました。

そのまま、何も考えず(いや、何も考えられないまま)体をコンクリートの上に預けていました。


・・・・・・・・・・・


約30分後

自然と目が開き、先ほどまでの不快感が嘘のように体が回復したのを感じました。


う・・・動くぞ・・・

体が動くことを感じると、すぐさま目の前のエイドに向かい、



うどんを頂きました。



そして、更に



巻き寿司も平らげ、

「あと13kmなら行けるかも」

そう感じる体の感触を得ることができたのでした。




・・・・・それにしても、


30分の睡眠で信じがたいほどの回復。

そして、

起きてすぐに飯が食えるこの体とは。


親父・・・お袋・・・

なんでこんな頑丈な体を俺に授けたんだ?


と、丈夫さゆえに、リタイヤすることさえ許されない体を多少呪いさえしたのでした。



ちなみに、



88kmのラップは、睡眠時間を含め、36分08秒となっていました。



・・・・・・・・・・・



さて、

復活したとはいえ、所詮わずかな体力を体に宿しただけの事。

少し走ってみますが、やはり1kmどころか500mほど走ったところで息が上がり、又歩いてしまいました。

それでも、明らかに寝る前よりは動ける体を手に入れたので、とにかく前へ前へと進んでいきました。


・・・・・・・・・


90km地点到着。

時刻は、午後3時45分程。


残りは10kmを残すのみとなりました。


「ここまで来たら、這ってでもゴールする」


その決意と同様に、正に「這うようなスピード」で坂道を登り、僅か10kmなのに「遥かかなた」と思われるゴールを一生懸命目指しました。


・・・・・・・・・・


坂を歩き、平たん路も歩き、




ラスト5kmの看板が見えた頃、手元のGPSウォッチは、バッテリーが残りわずかになり、ラップ計測ができなくなりましたが、僅かな電力で時計表示は維持。

見ると、4時38分を示していました。

スタートから、11時間38分。

長い時間がかかりましたが、本当にあと少しの所までくることができました。



・・・・・・・・・



50kmを通過してからのコース後半の道中。


私はいったいどれだけの会話を自分自身としたのでしょう?



リタイヤした時のブログの言い訳。

どれほど考えたことだろう・・・


今年の失敗だらけのレースへの自分自身へのいら立ち。

何度脳裏をよぎっただろう・・・


いつも励ましてくれる、ブログを応援してくださる皆さんへの感謝の気持ち。

いくつ浮かんだだろう・・・




頑張ること

負けないこと


そして、


諦めないこと



何が大事で、何が重要なのか





ゴールまで最後の1km

その7分ほどの時間に、たくさん・・・たくさん考えました。



・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・




epilogue(エピローグ)




全部出し切った


もう走れないどころか歩くこともままならない


今日の頑張りは、自分にしかわからない分、自分で自分を褒めてやりたい


そう思えるゴールでした。


首にかけてもらった「完走メダル」は、本当にズシリと重く、苦しかった100kmの重みに重ね合わさるようでした。

ゴール後に、足についたランナーズチップを外してくれたおじさんが、

「今日はみんなが苦しかったようだよ」

と、教えてくれたことで、

「自分だけじゃない、今日走ったみんなが苦しい想いを感じながら、それぞれが自分との戦いをしていたのだ」

と、改めて痛感させられました。



87km地点

もしあそこで諦めていたら、自分はどんな思いで収容バスに乗り、どんな気持ちでゴール地点に帰ってきて、今どんな気持ちだったのだろうか?



・・・・



「諦めない心」


それがこの日、メダルと一緒に持ち帰った、自分自身の大切な大切な宝物でした。

そう、

ゴールの後に、こらえきれずに流れてしまった涙と共に・・・



(記録:12時間19分27秒 完走)


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2017年5月21日(日)

「星の郷八ヶ岳野辺山高原100Kmウルトラマラソン」開催日となりました。

この日は、気象庁が内陸を中心に「異常高温注意報」を出したほどで、長野県内の我が家がある市では「33度」を記録し、猛暑日一歩手前の気温でした。(後で知りましたが)

ですので、

今日は「熱いレース」ではなく、「暑いレース」になるだろうと、スタート前から会場は今日の気温についてざわついていました。



そんな中、スタート前にラン友の「いけたか」さんと一緒にレースの無事を祈って記念撮影。



(向かって左がいけたかさん、右が筆者)


これが遺影にならないことを祈りつつスタートの時を待つのでした。

ちなみに、いけたかさんと意見が合ったのは、

「今日は目標タイムは下方修正した方がいい」

ということと、

「とにかく完走を目標にすること」

この二つでした。


・・・・・・・・・・・・


AM 5:00

遂にスタートしました。

今回は参加人数の増加からウェーブスタートを採用し、5時スタートと5時20分スタートの二組に分かれていました。



さて、そんな早朝の野辺山。

この日は今までに経験したことが無いくらい暖かな朝で、「ここが本当に5月の野辺山なのか?」と疑うほどの暖かさの中を駆けていきました。

で、

先ずは野辺山の街の中を周回しながら脚慣らし。



キロ4分半のゆったりしたペースで流していきました。

そして5km過ぎからは登り坂に入り、9kmを過ぎたあたりからは「野辺山第一の関門」である林間トレイルコースに入って行きました。



足場の悪い走路での登り坂。

「序盤で脚を使いすぎると後半きついだろう」との判断から、きつい登りは歩きを織り交ぜながら進んでいきました。

で、

18kmの「コース最高地点」に到着。



この後何度かアップダウンを繰り返した後は、いよいよ長い山道を駆け下りていきました。

足場の悪い坂を駆け下りていると前方のランナーが石で脚をひねり、座り込んで悶絶。

ちなみに野辺山のウルトラにはいろいろな悪魔が住んでいますが、ここトレイルの下りは「捻挫や転倒の危険」という悪魔が住んでいたのでした。



・・・・・・・・・・・・



さて、トレイル通過後は舗装された林道を一気に駆け下りていきました。



坂を駆け下りた25km通過以降はアップダウンを挟みつつ、林道をひたすら駆けていきました。

この時、時刻は7時半ごろ。

まだ朝早い時間だというのに気温はぐんぐん上がり始め、雲一つない晴天に日差しが肌を刺すようでした。

「日焼けは体力を奪う」そう聞いていたので、持参していた日焼け止めクリームを再度「顔・首・腕」などに塗りながら走行し、日焼けによる疲労をブロックしていきました。



・・・・・・・・・・



34km地点。

コースの3分の1を通過したところで、最初の巨大エイドに到着しました。

時刻は8時15分ほど。

ここはお汁粉やおにぎりが置いてあるので、さしずめ「朝食エイド」と言った感じでした。



ここではいつも通り「お汁粉」を頂き、糖質をチャージ。



更に早くも持参したボトルに「水」を入れて頂き、水を積んだ状態で走ることにしました。

ちなみにボトルのサイズは、「400ml」。つまり400gの重りを積んでのランになりますが、重さによる疲労よりも熱中症・脱水症状の方が怖かったので、ここからは水を積んで、エイドの先にある坂道を上っていきました。

ちなみにこの路も結構な勾配の坂道なので、歩きと走りを織り交ぜつつの走り。



読者からは「ランナーのくせに走らないの?」と言われそうですが、前述の通り、とにかく今日の目標は「完走」が最優先ですので、体力を温存しつつ歩を進めていきました。



・・・・・・・・



37km通過。

ここからは、50km地点まで一気に下る巨大な下り坂。




特に下り始めから45km位までは、勾配が急なので、脚に来る負担は尋常なものではありませんでした。

例年ならここを、キロ3分50秒くらいで駆け下りてくるのですが、練習不足の脚には、早くも大腿四頭筋に大きなダメージが加わっているのと共に、気温の高さからか流しでもペースが上がらず。キロ4分15秒ほどで駆け下りていきました。

ちなみに坂道の途中の42.195kmの通過タイムは3時間50分。

サブ10を取った3年前から比べると30分遅れでの通過でしたから、如何にスローだったかがわかると思います。



・・・・・・・・


50km地点到着。

ここは2回目の巨大エイドです。

が、

ここまで坂道を駆け下りてきた衝撃で、坂の終盤は内臓にダメージを負ったような痛みがあり、先ずはトイレに駆け込むと、予想通りの「血尿」がありました。

しかも、汗による脱水で水分が少ないため、とろみのある排泄物で痛みすら伴うものでした。(ちなみに、この後暑さから大量の給水(何リットルかわからない程)を取りましたが、排尿は一切ありませんでした。ここからも如何に暑く、大量の汗をかいたかがうかがい知れるものでした)


さて、トイレを済ませ、エイドに向かうと、いつも通り「お蕎麦を」頂きました。



(紙コップに入った、「わんこそば」サイズ)

運動で失った糖質と汗で失った塩分をこの一杯でチャージ!


更に今年は「おにぎり」も頂き、糖質と塩分を追加でチャージ。



とにかく燃料だけは入れて、後半戦に臨んでいくのでした。



・・・・・・・・・



さて、ここまでは、全くの順調とはいえないまでも、とりあえず想定の範疇内で到着できた50kmポイントでした。


しかし、


下りでダメージを受けた内臓と大腿四頭筋。

過去、一番早い地点で出てしまった「血尿」。

そして、

ぐんぐんと上がり続ける気温。

と、

これからの地獄を予想するにはあまりにも容易な状況でした。



・・・・・残り、50km


野辺山は、ここからが本番と言っても過言ではありません。

どんなドラマが待っているのか?



episode2 へ続く


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本日は、野辺山100kmウルトラマラソンでした。

ウルトラマラソン

そう、

「大人の遠足です」


で、

本日19時30分

無事帰宅しました。

ちなみに遠足は、

「帰るまでが遠足」

ですので、そういう意味では、とりあえず遠足は終わりました。


が、

色々あって、本編は明日以降に順次書いていこうと思います。

ちなみに3話くらいになりそうかな?

って思っています。


・・・ということで、

今日はスイマセン・・・・


もう、寝ます ZZZzzz


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長野マラソンが終わって1日が過ぎました。

感慨深い大会だったためか、日曜の夜は、体中がボロボロで、本当に疲れているはずなのに、夜中に何度も目が覚めて、その度に色々なことを考えました。



・・・・・・・・・・



さて、

大会当日の記事にも書いた通り、レース前までは、

「長野の結果でガチレースは引退しよう」

そう思っていました。
 

ですので、レースの結果を踏まえれば、あの日のブログの最後の下りは


「みなさんこれまでありがとうございました。ガチランは卒業します。さようなら」


そうなるはずでした。



なぜそう思っていたのかというと、

私は、怪我の復帰からこれまでの間、自分なりに頑張ってきたという思いがありました。

にもかかわらず、レースで目標に届かなかった場合には、きっとゴールの後に

「俺は6年間のガチレースをやり切ったんだ」

という満足感に満たされるだろう、そう思っていたからです。

それはまさに、さしずめ先日引退を発表をした浅田真央さんが今年の全日本フィギアの演技の後に感じたような「悔いのない、やりきったという清々しい想い」が、きっと自分にも訪れるのだろう、そう考えていたからに他なりませんでした。

だからこそ、26km地点で呼吸不全で苦しくなっても、リタイヤせずに絶対にゴールだけはしようと思ったのは、どんな形であれゴールの先にはきっと満ち足りた景色が待っていて、躊躇する余地すらない決断が下せるものだと考えていたからでした。


しかし、


実際ゴールした後に見えた景色や心に浮かんだ想い等を改めて振り返ると、それらは想像していたものとは全く違うものがありました。

つまり、満足感なんてみじんも感じず、むしろ「こんなはずじゃない」という憤りや足りなかった練習への後悔、そしてレース前1週間の調整方法から、果てはシューズの選択肢に至るまで、どれをとっても、「まだやりようがあった」と思うところが多く、とてもじゃないけど「ガチレースはやり切ったから、後はファンランナーに転向します。」なんて、宣誓できる気分ではなかったのが本音でした。


加えて更に辞められないと思ったのは、周りのランナーの存在でした。

そう、みんな頑張ってるんですよ。

順風満帆ばかりではないというのが世の常で、みんなも色々な境遇にあります。にもかかわらず、決して言い訳せず、その環境の中で「一生懸命に頑張っているんだ」という話を伺うと、とてもじゃないけど私だけ

「や~めた!」

なんて言う気分になんてなれなかったんです。


とどのつまり、

私は「トコトン」までやっていないくせに、「トコトン」までやった人と同じ境地に立とうという発想だったことが、恥ずかしくも浅ましい考えでした。

そして、「やりきった」と思える自分がいないのであれば、やはり再度リトライを決意すべきだと考え、ガチレースを辞めることができなかったというわけです。
 


・・・・・・・・・・・・


 さて、

「諦めない限りにおいて未だ負けではない」

というのはよく聞くフレーズですが、私にとって正に今はその境地です。

で、

それと同様に昨日は「竹原ピストル」さんの「オールドルーキー」の歌詞も同時に思い起こさずにはいられませんでした。
 
ちなみに、どんな歌詞かというと、


「何度でも立ち止まって、 また何度でも走り始めればいい、 必要なのは走り続けることじゃない、 走り始め続けることだ♪」


というものです。

そう、今回も一度立ち止まったけど、又、走り始めればいいんだっていうこと。

そしてこの歌詞にはこんなフレーズもあります。


「積み上げてきたもので勝負しても勝てねえよ。 積み上げてきたものと勝負しねえと勝てねえよ。」


と、

そう、私はまさに今回、サブスリーに対し「怪我の復帰からこれまでに積み上げてきたもの」で勝負し、そして負けました。

そもそもマラソンとは自分との戦い。

つまりは、これまで積み上げてきたものを十二分に発揮すればよいわけで、正に「積み上げてきたもの」と闘うべきものでした。

ですので、改めて考えてみても、今回は戦うべき相手を間違えていたのかもしれません。

本来サブスリーを狙うなら、サブスリーに見合ったものを積み上げてきて、そして本番では積み上げたものと闘うべきでした。

ちなみにこれが、竹原ピストルさんの「オールドルーキー」です。



 
 
 
 
さて、
 
改めてですが、今回の長野では、闘うべき相手を間違え、そして自分自身に負けたました。

そして、今の私は「まだまだ目指す場所に対して道半ばだった」という事もわかりました。

ですから、目指す場所にもう一度たどり着こうと思ったら、「もう一度、走り始め続ける」しか無いこともわかりました。



そう、何度立ち止まっても、何度歩いても、何度でも又走り始め続けること。
 

そして、走り始めたら目的をしっかりと見定めること。



そんな、当たり前の事ばかりでしたが、

昨日はランをお休みしたので、自分なりにいろいろ考えた一日でした。



・・・・・・・・



さあ、

昨日はちょっとだけ立ち止まってみましたので、また今日から走り始め続けたいと思います。





手にするメダルが、更に輝きを増すように・・・・・




本日のラン  10.32km 55分32秒

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