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ダイエット目的で走りだしたはずだったのに、気がつくとサブ3ランナーとしてガチのマラソンマンに変身! メインはランニング&マラソンですが、時々「クールな嫁と明るい娘」に話が脱線(笑)      家族とマラソン、そして、酒とガンダムをこよなく愛する、男の日々をどうぞ!
プロフィール
HN:
RX-93
性別:
男性
自己紹介:
1972年生まれのアラフォー。
38歳の時、人間ドックでメタボを起因とする重度の高脂血症により死の宣告を受ける。
それでも大好きな酒がやめられず、飲みながらでも痩せらるよう、必死のダイエットに励みなんとか20kgの減量に成功。
その一環で始めたランニングは、既に趣味の域を脱し、遂にはフルマラソン出場まで果たす事に・・・。
(詳しくは、ホームページもご覧下さい)

フルマラソン
  ベスト 2時間48分43秒
  (2015年4月 長野)

ハーフマラソン
  ベスト 1時間22分01秒
 (2012年11月 諏訪湖)

100kmウルトラ
  ベスト 9時間28分20秒
 (2014年5月 野辺山)
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私は、今日も元気に走っています。


そして、おそらくこれからも走り続けて行くでしょう。


でも、そんな当たり前のことに、あらためて感謝しなければいけないと感じるきっかけをもらうことができました。

それは、昨日出会った1冊の本のおかげ。


今日は、そんなお話です・・・・・・・・




長野県には「長野県立こども病院」という病院があります。

そしてここには、難病のため長期入院を余儀なくされている子供たちのために「院内学級」があります。

そこで、命と向き合いながら一生懸命病気に立ち向かう子供たちの「生(なま)の声」を綴った文集があり、

 

「電池が切れるまで」


という本になっています。



これは、2004年にテレビ朝日系列でドラマ化もされており、非常に反響のあった本です。



この本のタイトルにもなった「命」という詩があります。

この詩を書いた女の子は、この詩を書いたわずか4カ月後、わずか11歳で亡くなっています。




「命」    宮越由貴奈 (小学4年生)


命はとても大切だ

人間が生きるための電池みたいだ

でも電池はいつか切れる

命はいつかなくなる

電池はすぐにとりかえられるけど

命はそう簡単にとりかえられない

何年も何年も

月日がたってやっと

神さまから与えられるものだ

命がないと人間は生きられない

でも

「命なんかいらない。」

と言って

命をむだにする人もいる

まだたくさんの命がつかえるのに

そんな人を見ると悲しくなる

命は休むことなく働いているのに

だから、私は命が疲れたと言うまで

せいいっぱい生きよう





私が、この本に巡り合うきっかけは、娘の学校での道徳の授業のおかげです。


娘達は、同じ県内に住む、同じ小学四年生として、この詩について学びました。


そして、その際にもう一つの詩も学びます。


それは、由貴奈さんについて書かれた、別の子の詩です。



「ゆきなちゃん」

   Y.Tさん 小学5年生
 

ゆきなちゃんは

合計2年間も病院にいる

治療で苦しいときもある

それなのに

人が泣いているときは

自分のことなんか忘れて

すぐなぐさめてくれる

でも  たまあに

夜  静かに泣いていたときもあった

いつもなぐさめていた

ゆきなちゃんが泣くと

こっちがどうしていいか

わからなくなる

ゆきなちゃんの泣いている姿を

ただじっと見ているだけだ

ごめんね  なぐさめられなくて

ゆきなちゃん  ごめんね




由貴奈さんは、自分が難病に冒され、何度も大きな手術をし、わずか11歳で自らの死にも向き合わされる中、院内に入院する他の子供たちにも、人一倍の気遣いや、励ましを送っていたようです。

そんな彼女の健気さとともに、こんなにも強く生きられるものかと驚かされました。


ちなみに、この詩を受けて娘は、

 

と発言し、学級新聞で紹介されていました。





さて、この本には、


病気が完治し、病気で苦しむ人のために役に立とうとしている子

まだ懸命に病気と闘っている子

そして、いくつもの夢を残して亡くなってしまった子


そんな多くの子たちの言葉がたくさん綴られています。


もうひとつだけ紹介させてください。



『ぼくのゆめ』    小学3年生 男


ぼくは

いちどでいいから走りたい

思いっきり走りたい

広いグランドで

広い草原で

お日さまの日にあたって

思いっきり走ってみたい

学校のお友だちと

みんなで走ってみたい








私はこれまで、大病をしたことがありません。

五体満足に整っています。

そして今、大好きな「走る」ということを続けています。



これは、どれほど恵まれていることなのか、改めて考えさせられました。

そして、この本から苦しいことにも負けない、「生きる強さ」を学びました。



ある男の子は、こう言っています。


「絶対僕には病気が必要だったんだ、ありがとう」



驚くことに、この子は自分が健康への感謝の気持ちを学ぶために「病気にしてもらったんだ」、と解釈しています。


小さな子どもたちの、この心の強さには言葉もありません。


更に、苦しい病気とつらい治療が続く男の子は、弱音を吐くどころか、いつも付き添ってくれている両親を気遣い、病気が治ったら両親に楽をさせてあげなければいけないと言っていました。


どれもこれも、驚嘆に値する言葉の数々。

深いため息がこぼれました・・・・・・・・・・




現在41歳の私。

まだ私の中の「命の電池」は切れることがないでしょう。

この命は、与えられたもので、手に入れたものではありません。

この「命の電池」が「つかれた」と言うまで精一杯に生き、大好きなことに懸命になり、「走れる」喜びを感じて行かなければならないのだと、この子供たちに教えられました。


そして常に

「走れることへの感謝の気持ち」

これを忘れてはいけないのだと、感じずにはいられません。





本日のラン   10.32km  51分12秒

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